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自作キーボード最高

ガジェット

ずっと使ってた中華メカニカルTKL(テンキーレスをこう略すらしい)キーボード、gキーが押されっぱなしになるのでどうしよう?と思い。
青軸スイッチを1個買って交換してもいいんだけど、せっかくならここ数年熱いと言われている自作キーボードに挑戦してみようということに。

元々20年くらい前にHHKBの基板乗っ取りでALPS軸キーボードを自作するなどしてたわけで、手配線の地獄を知っていたりする。
ところが最近は自由度の高い、しかも安い、キーのリマップもできる基板があるので、それを使ってみることにした。

作るものの案

  1. 60%キーボード。
  2. 右Shiftの右にFnキー(HHKB配列のアレ)、最下段の左右端にもキーを配置する。
  3. 左上はEscじゃなくチルダ、最下段の左端にEscを置く。
  4. キースイッチはクリックタイプ。
  5. キートップは2色成形。
  6. その他こだわりは無し!安ければ安いほどよいものとする。

この条件で調べたところ、

  1. GH60というスタンダードな仕様がある。
  2. 右Shiftの右にFnキーを置くのは主流じゃないけどできる。
  3. キーリマップはQMKかVIA、特にコンパイルや明示的な転送が不要なVIAが良さそう。
  4. Cherry軸、クローン系の軸が色々ある。
  5. PBTの2色成形(DoubleShot)が選べる。
  6. 海外のKBDFANSが安くて品揃え充実してそう。

とのこと。
やりたいことができそうなので、早速検討・注文。

買ったもの

DZ60 Solderable 60% Mechanical Keyboard PCB PCB version: DZ60 Rev 3.0 Soldered PCB

何はともあれ、まずは基板。
配列はサイトを見れば書いてある。
ダイオードやマイコン類は全部はんだ付け済みで、スイッチだけはんだ付けすればいいタイプ。
ホットスワップといってキースイッチも差し込むだけタイプも売っているものの、一般的な配列しかないので今回は見送り。

DZ60というのはKBDFANSでの名称みたいで、似たようなものは色々ある。
ただVIAに対応する&入手性の良い60%基板はあんまりなくて、DZ60が一番良いと思う。
国内だと遊舎工房でも買えるのでレビューが多いのも良い。

60% CNC’D ALUMINUM PLATE

インナープレート。
これが10ドルで買える時代になったの、マジですごい。
素材は違うけどステンレス削り出しのやつ、昔は何万円もしたよ…ネオテックの通販ページ眺めて唇噛んでた記憶が蘇る。

使いたい配列によってプレートを選ぶ必要があるんだけど、
いわゆる一般的なANSI配列なら安いものから選べるし、HHKB配列もこれでいける。
JISやISOは違う宗教なので分からない。

60% PLASTIC CASE

ケース…筐体のこと。
一番安いのはコレで、あとはアクリルとかアルミ、レジン、ステンレスなど色々あるっぽい。
基本的な60%基板はだいたい同じネジ穴・基板サイズにしてるみたいで汎用品が多い。
今回のDZ60基板は裏面にフルカラーLEDがついててUnder Glow機能があるため、光を透けさせるべくTransparentを選択。

ケースを調べてるとダンパーがついてるとかガスケットがついてるとか色々付加価値をつけるやつがあるみたいだけど、底打ち感が欲しいので余計なクッションは要らない。

KBDfans Dyboox PC Screw-in Stabilizers

スタビライザー。
長いキーに必ず付いてるアレ。
主にPCB(基板)につけるタイプと、インナープレートにつけるタイプがある。
更にクリップ式とネジ式がある。
今回はPCBのネジ式を選択。

作ってから思ったけど、これ一度組み立てた後、はんだを全部取らないとプレートが外せない=スタビライザーも外せない設計になってて。
つまりネジといっても簡単に取り外せない。
だからクリップ式で充分だし、何なら一番安いやつでいい。

あと買わなかったけど、グリスが別途必要。
今回は手持ちのタミヤ セラグリスを使って組み立てた。
ずっと使ってることもあって、正直これで充分だと思っている。

Kailh BOX Crystal Pink Clicky Switches

キースイッチ。
Kailhは昔Speedタイプのピンク軸を買ったことがあって、悪くない印象。
BOXスイッチにしてみたけど、敢えてBOXを希望したわけじゃなくて
単純にセールで安かったから。
今回作るのは60%なので、1セット10個入り×7セットの70個購入。

PBT DoubleShot OSA Keycaps Set

キーキャップ。
メジャーなのはABSとPBTの2素材で、

ABS

表面ザラザラ。
容積軽め。
2色成形中心。

PBT

表面ツルツル。
容積重め。
昇華印刷中心。

一般的な違いはこんな感じらしい。
今回は重めの打鍵感且つ2色成形にしたかったので、
PBTのDouble shotを選んだ。

またキーの形(プロファイル)がえらいいっぱいあって、
CherryかOEMが恐らくメジャーなやつ。
今回OSAに挑戦してみることにした。

このキーキャップを選んだ理由の半分は、セールで安かったから。
あと、少しマイナーな配列なのでShiftキーのサイズが色々入ってるやつにしたかったから。

マジで拘って買うとキーキャップだけで2万くらいするので沼。

いくらかかったの?

部品代の合計は129ドル。
送料26ドル。
合計153ドルの、日本円で約2万円。

昔も今も自作キーボード界隈に言えることとして、一般的な配列で満足出来るなら既製品買った方が114514倍マシ。絶対お得。

2万円かけても部品のクオリティとしては8000円の完成品とそこまで大きく違わないし、作る手間もある。

市販品ならKeychronとか評判よくて、これでもいいんじゃない?ってちょっと思ったりした。

でもこの配列じゃなきゃストレスで死んじゃうよお…理想を追い求めたいよお…ということで作るわけですね。

実際作ってみてどうだった?

最高。

文字を打つのがとてもとても楽しい。
こんなに手軽にキーボード作れちゃうなんて、今の時代はマジで恵まれてるよ。
みんな理想のキーボードを手に入れられるじゃん。
すげー。

何か発見とか

まず、キースイッチ
Kailhのピンク軸はちょっと重い。
そしてスムースエイドとかルブで処理してないから抵抗が強い。
昔のように1個ずつバラしてスムースエイドする時間と情熱を割けないので、次買うならルブ済みのスイッチにしたい。

次にキーキャップ
OSAプロファイルは数字キー部分が少し落ち込んでて押しづらい。
やっぱCherryかOEMプロファイルを買うべきだった。
使って行けば慣れるかもしれないけど。

基板はDZ60でいい。マジで何の問題もない。
ケースもこれでいい。

スタビライザー
これほんと…実はSpaceバーのスタビライザーをつけるときに、シャフトがちゃんと嵌まってなくて。
片方は良いんだけどもう片方が下がるときに連動しないまま組み立ててしまった。
実用上問題は無いんだけどモヤモヤする。
何かもっと良いスタビライザーないのかな。
薄いプラスチックで剛性感ほとんど無いし、何かあんまり好きじゃない。

市販品みたいにキーキャップ側にPOMの受けをつけるようなタイプって無いんだろうか。

その他

キーキャップを抜く道具は昔買ったのを持ってるんだけど、
今はキースイッチを抜く道具があるらしい。(昔はラジオペンチしか無かったので知らなかった)
今度何か買うとき一緒に買おう。

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