ここ数ヶ月で友人が何人もカメラ沼に沈んできたので、
今回は初心者講座。基本となるボケの作り方をやってみます。
基本の基本
ボケを作るときに考えるのは3つ。
f値、ピント面からの距離、レンズの焦点距離。
順番に見ていきましょう。
考えること その1:f値
f値とは
レンズに書いてあるやつ。1:3.5みたいな書き方をしてたり、F1.8て書いてあったりする。
カメラの液晶のどこかにもF2.8とか書いてある。
何なのかというと、レンズの真ん中くらいにある“絞り羽根”が、どれくらい開いてるかを示したもの。
数字が小さいほど大きく開きます。
大きく開いた方がドバッと光が入ってくるので、明るくなり、ボケます。
簡易まとめ
f値…レンズの真ん中にある穴の大きさ。小さいほど明るく、ボケる。
ボケさせたければf値を小さくすること。
設定方法
カメラのモードを絞り優先モード(AとかAv)にしたり、マニュアルモード(M)にしたりする。
カメラのシャッターボタン付近にあるダイヤルを回すとF○○が変わるので、小さくしていこう。
作例
じゃあ、どれくらいボケ方が変わるのかを見ていきましょう。
f値を1.8→2.2→3.2→4.5と絞って撮りました。
ピントの合ってる顔周辺はほぼ変わらないので、右の植物のボケ方を見てみると分かりやすいです。
f1.8
f2.2
f3.2
f4.5
ぶっちゃけ、全体で見ると大して変わらないように見えると思います。
4.5まで絞ると、結構しっかり写ってるな?という程度です。
拡大して比較してみると分かりやすいかな?
特に左目と猫チョーカーが顕著に感じる。
ポートレートでは片目がボケてると違和感を与える事が多いので、
多少絞っておくと良いかもしれない。(個人の好きにすればいいと思う。)
考えることその2:ピント面からの距離
ぶっちゃけ、これが一番大事。
カンタンに図解すると…
ボカしたいなら、ピント面から遠いところに置くこと。
更に言うと、
被写体がカメラに近くなればなるほど背景はピント面から離れるので、
更にボケる。
簡易まとめ
背景ボカしたいなら、被写体に近づいて撮ろう。
作例
背景が近い、そこそこ、遠いの3枚を撮ってみたので、見比べてみましょう。
明らかに草がボケてるのがわかる。
つまりはそういうことです。
考えることその3:レンズの焦点距離
これはズームレンズを持ってるなら考えることで、
単焦点しか持ってないなら、考えるというより買う話になってくる。
焦点距離が長い=望遠 という話で、
ズームレンズキットを買ったなら70mm~75mmくらいまで伸ばせる。
このあたりの焦点距離は中望遠といって、ポートレートでちょうどいいボケが作れるのでお勧め。
しぐれの一押しは85mmの単焦点。
大体f1.8のレンズが、5万円くらいで買えるようになってる。
↓α7RIIIで、これ使ってます。
Canonだとこれが有名
簡易まとめ
中望遠レンズを使えば背景が勝手にボケるので、使いましょう
作例
申し訳無い…50mmと85mmじゃ、屋内だとあんまり違いが分からん…。
これらを複合して使うと、こんな写真が撮れるよ
実際に撮ってみた写真を並べてみます。
じゃ、今日のところはこの辺で。