※この記事にはアフィリンク一切ありません。
ステッカー貼りたくないけど飾りたいよ
そのまま飾ると反るから額縁つけたいよ
なんか既製品っぽい雰囲気が欲しいよ
ダイカットステッカーの形に合わせた額縁にしたいよ
を解決するためのステッカー額縁をワンオフで作る。
意外と簡単にできるのでやってみよう。
ページの最後でデータを配布してるので、完成品だけ欲しい人はDMM.makeみたいな出力サービスを利用することもアリ…かもしれない。
用意するもの
Fusion360
個人で使う分には無料!神!
3Dプリンター
安いのだと2万円くらいから買える。
僕が使ってるのはBambu Lab A1 mini(セール時に買うとだいたい4万円)
Adobe Illustrator
ベクター線を引いてSVGにするために使う。
Illustratorは画像トレース機能があるので重宝する。
線を引くだけならフリーソフトでもいける。気合いがあればFusion360でも描ける。
スキャナ
ステッカーの正確な形を取り込むために使う。今回のやり方では必須。
ステップ1 ステッカーをスキャンする
正面からスキャンするとフチが見えづらいので、裏面をスキャンした方がいいと思う。
ついでに、次の作業を楽にするため、ステッカーの上に単色の紙を置いてコントラス比を上げておく。
今回は青い折り紙を使った。
ステップ2 スキャンした画像の外枠をベクター線にしよう
ペンツールでポチポチ線を引いてもいいけど、今回はIllustratorの画像トレース機能を使って横着した。
コントラスト比を上げておけば一発で綺麗な線が抜ける。
画像トレースのざっくり手順
1.ファイルの新規作成(A4とかmm単位のテンプレを使うのがいい)
2.スキャンした画像を読み込む
4.トレース結果を確認して、[拡張]
5.グループが作られるので、必要なパスを取り出し
6.[保存]からSVGとして保存。
ステップ3 Fusionでモデリング
まずは新規ドキュメントを作成
挿入▶SVGファイル さっき保存したSVGファイルを取り込み。
※取り込む時、尺度に1.00 /3*4と入力する。
FusionとIllustratorで尺度の認識がずれてるので、尺度1のままだとサイズがおかしくなる。
この計算を入れてやるとほぼ一致させられる。
スケッチ上でオフセットをいくつか設定する。
まず、スキャンした線の誤差を見込んで外に0.8mm拡張。
額縁の外周を1.4mmとするので、外に2.2mm拡張。
額縁の内側(ステッカーに被る)は、ステッカーを実寸すると2mmくらいだったので内に1.5mmで拡張。
結果、こんな形になる。
緑の線が取り込んだSVGの線。外に2本、内に1本の黒い線が作られている。
押し出しで形を作る
オフセットが終わったら、あとは[押し出し]するだけ。
今回は額縁本体と裏面パネルの2枚構成にした。
裏面パネルは、0.8mm拡張した線から内側を高さ2mmで押し出す。
(2mmの根拠は経験則。厚みがほしければもっとあってもいい。耐えられる薄さは3Dプリンターで使う素材によって変わる。今回はBambu Lab純正のPLAマットを使っている。)
ざっと押し出せば完了。
本体は、ステッカー入るところの高さを0.4mm取り、額縁の内側を0.9mm、裏面パネルと被るところを2mmとした。
合計3.3mmが全体の厚さになる。
なので図解するとこんな感じで…。
スケッチ面を基準として、2回に分けて押し出す。
まずは黄色のところ
次に緑色のところ
2回の押し出しで完了。
あと、取り出すときに指を引っ掛けられるよう、裏面パネルに穴を開けたんだけど…
ステッカーごと押し出せばいいので穴は要らなかったです。
ステップ4 3Dプリントしよう!
Bambu Lab A1 miniは最大180mm角くらいの大きさまで印刷出来る。
今回は名取とやひろちゃんの2枚分を同時に配置出来た。
フィラメント使用量は21g弱。
1gあたり2.5円くらいなので、フィラメント代は53円。
やす~い!
しかも30分で造形できちゃう。
はや~い!
みんな3Dプリンタ買おう。
ステップ5 完成、組み立て。
プリントが終わったら取り出して…
ステッカーを入れて
モデルに3mmの穴を追加してボールチェーンを通せるようにしたり
いろんな方法で飾れるようになったので大満足。
おまけ データ配布
※当然ですが商用利用禁止です。
※再配布もやめてください。
※自己責任で活用してください。
※分かんない事があったらXのDMで聞いてください。なんでも答えます。
解凍するとファイルが6つ入ってます。
natoriは名取、yahiroはやひろちゃんのステッカーに対応しています。
cover.stl 純粋な額縁です。
cover_B.stl ボールチェーンがつけられるようになってる額縁です。
base.stl 裏面パネルです。